埼玉・戸田市議のスーパークレイジー君（３４）に埼玉県選挙管理委員会は１２日、戸田市選管に続き、選挙前に３か月以上の居住実態がなかったとして、当選無効の判断を示した（９日付）。クレイジー君は徹底抗戦の構えだが、怒り心頭なのは当選無効が覆らなかったことだけでなく、〝家バレ〟してしまったことだ。
　
　クレイジー君は「（不服申立棄却の）裁決書を受け取った瞬間、自分がどうのこうのではなく投票してくれた方、応援してくれた方の負けないでくれという声、姿が浮かんだ」と神妙な面持ちで話した。

今週中にも弁護団は高裁に訴訟を提起する方針を明かしたが、ドタバタはこれだけではなかった。裁決書は県のホームページにも掲載された。クレイジー君の妻の名前や東京の家の住所は伏せられていたが、現在、居住する戸田市内の自宅の部屋番号まで記されていたのだ。

　市議の住所は議会のホームページに掲載されるなど情報公開されているケースが多いが、歌手活動をしているクレイジー君は、追っかけファンも多いとあって、市議会に対して住所を公開しないよう要望し、認められていた。

　ところが、この日の裁決書で住所はダダ漏れ。早速、裁決書が公開された後、クレイジー君の家には「ホームページに載っていたから」と複数の女性が訪れたとの情報が関係者から寄せられた。

　クレイジー君は「ご近所さんに迷惑がかかるし、ラブレターとかも届くので、自宅住所は絶対に載せないようにお願いしていたのになぜ？　嫌がらせですか」とすぐさま県選管に住所を伏せるよう要望したが、修正はされなかった。県選管は取材に「申立人（クレイジー君）の住所は公表することになっている」と回答し、黒塗りなどにすることもできないという。

　クレイジー君は過去の交友関係が原因で、自身の名義で賃貸契約を結ぶのが困難と話しており、戸田市で最初に住んでいだアパートも知人宅だったことから今回の居住実態の騒動につながっている。再び引っ越しを余儀なくされそうで、クレイジー君の〝家難〟は続く。